ボディサイコセラピーは、統合失調症の陰性症状に対し有効な治療法であることを示唆する研究が、小規模ではあるものの有望な発見として報告されている。しかし、これらの結果は、最近のマルチサイト試験では見出されなかった。これは、以前の研究と比較し、女性の割合が非常に少なく、統合失調症における試験結果に影響を及ぼすことがわかっている性別混合が問題となっている可能性がある。米国・カリフォルニア大学サンフランシスコ校のMark Savill氏らは、マルチサイト試験のデータについて2次分析を行った。Psychiatry research誌2017年1月号の報告。
マルチサイト試験のデータを用いて、ボディサイコセラピー群またはピラティス群に無作為に割り付けられた275例(男性203例、女性72例)について、結果の予測因子としての性別と治療の相互作用を調査した。
主な結果は以下のとおり。
・女性においては、ボディサイコセラピー群はピラティス群と比較し、陰性症状の有意な減少が認められたが、男性では認められなかった。
・小規模研究の結果と一致し、陰性症状の改善は、表現の欠乏と関連していた。
著者らは「これらの知見は、ボディサイコセラピーが女性の陰性症状に対し有効な治療法であることを示唆している」とし、「心理学的治療研究における試験結果を決定する際には、サンプリング特性が重要である」としている。
出典
Savill M, et al. Psychiatry Res. 2017;247:73-78.