全世界で4,600万人以上の方がアルツハイマー病に苦しんでいる。多くの治療法が提唱されており、その1つにアルツハイマー病の主な原因の1つであると考えられているアミロイドβペプチド(Aβ)凝集を阻害する治療がある。多くの場合、in vitro研究では、細胞や組織中のAβ凝集モニタリングに限界があることから、抗アミロイド薬のスクリーニングが制限される。スペイン・バルセロナ大学のAlba Espargaro氏らは、in vivoでアミロイド蓄積などのバクテリアを用いて、リアルタイムにin vivoでのAβ凝集を追跡するためのシンプルながらも強力な方法を開発した。Scientific reports誌2016年3月22日号の報告。

・バクテリア封入体(IBS)を染色するために、特定のチオフラビンS(Th-S)染色アミロイドを使用した。
・この場合には、主にアミロイド構造でAβを形成した。
・アミロイドに結合するTh-Sは蛍光量の増加につながり、モニターすることが可能である。
・Th-Sの蛍光量の定量化により、継時的なAβ凝集および抗凝集薬の効果を追跡することができる。

出典

Espargaró A, et al. Sci Rep. 2016;6:23349.