コーヒーやダイエット飲料の消費と非栄養甘味料の使用は、世界中に蔓延している。カナダ・ダルハウジー大学のZhijie M. Yu氏らは、カナダ大西洋州におけるコーヒーの消費や非栄養甘味料の使用とうつ病との関連を調査するため、横断面分析を行った。Scientific reports誌2017年7月24日号の報告。

Atlantic Partnership for Tomorrow’s Healthコホート研究のベースライン調査より、35~69歳の参加者1万8,838人(男性:5,854人、女性:1万2,984人)を募集した。コーヒーの消費量、甘味料の使用料、うつ病については、標準化されたアンケートセットを用いて評価した。コーヒーの消費や非栄養甘味料の使用とうつ病との関連性を評価するため、多重ロジスティック回帰分析を用いた。

主な結果は以下のとおり。

・コーヒーの非消費者と比較し、コーヒーを4杯/日以上消費した女性は、うつ病のオッズ比が1.38(95%CI:1.15~1.64)であった(患者背景、行動因子、慢性疾患状態、BMIでの調整を伴う)。
・甘味料やダイエット飲料の消費とうつ病との関連は、男性よりも女性において顕著であった。

著者らは「カナダ大西洋州において、大量のコーヒー消費や非栄養甘味料の使用は、うつ病と関連していると結論づけられた。基礎的な生物学的メカニズムを解明するために、さらなる研究が必要である」としている。

出典

Yu ZM, et al. Sci Rep. 2017;7:6255.